2013年9月3日火曜日

美味しいものは不幸の始まり!?


よく会話で「あと何回ご飯が食べられるか?」と言いつつ、自分の予想平均寿命に食べられる食事を掛けて計算したりしますね。
ことさら美味しいモノを追求している人なら、尚更でしょうね。
えっ、そう言うハルコはどうなんだって?
以前からですが、その追求は止めているのです。

確かに、不味いものよりも美味しいモノが食べたいのは普通の感覚ですが、それが行き過ぎると、人間不幸の始まりなのです。
ギリシャのアイソポス……と言っても判りませんね。これを英語読みにすると、お馴染みイソップなのですが、「触れる物をすべて金にしてくれ」と神様にお願いした王様の話はご存知だと思います。
強欲に触れるモノを金にした結果、自分の娘や食べ物まで金に変わり後悔する、というお話ですが、これはギリシャのミダス王がモデルなのです。

神様に「これから食べる物が全て美味しいものばかりになりますように」と、祈って叶うとします。
ところが、美味しさは比較の中で成立するもので、より美味しいモノを望むと、どこまでも満足の行かない永遠の不幸の始まりになると思うのです。

しかし人間は記憶としては、美味しいモノよりも不味いモノを覚えているものです。ハルコも美味しいモノに出会うと、同じような料理でとても不味いモノを思い出して「今、ここにあるモノは幸せな食べ物だ」と思うようにしているのですが、それも変ですね。

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