2013年9月20日金曜日

B級グルメ

言葉は生き物ですね。
一番最初に出現した言葉が時間経過と共に、違う意味になることはザラですね。

「B級グルメ」という言葉も、最初に出てきたのは1986年で日本はまさに「グルメブーム」に沸き、高級フレンチに人々が押し寄せて、バブル真っただ中の時代でした。
高級料理店をもてはやす人々もいれば、当然反対の意見を持つ人もいるわけで、「そんなにバカ高い金を出してメシを喰っても、本当に旨い物は判らないだろう」と、安くて旨いものがあるんだ、という意見ですね。


手元の資料で、1990年前後に発刊された文春ビジュアル文庫が3冊あります。内容を改めて見ると、濃いですね。
今の基準で考えると、B級以上の内容があります(個人的感想です)。
例えばロールキャベツなど、今だとB級グルメとは言わないようなものもあります。
現在のB1グランプリはB級グルメの進化系で、ご当地の町おこし的な要素が強くなっていて、最初の考えとは随分違いますね。
食文化の観点から見ると、鮨や天ぷらなどは江戸時代のB級グルメで始まり、今や逆に超高級店も沢山あるではありませんか。

B級グルメの特長の一つとして、元々ある料理のジャンルの一部を切り取って進化したものも多いので、これがA級(あくまでもBに対してですが)から派生して、一般庶民が好むものになった、ということです。

同じように今あるB級グルメは、将来鮨や天ぷらのような上昇志向を持って出て来るかは、興味のある所です。

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