2011年12月13日火曜日

マッコリ


以前も書きましたが、ハルコの好きなTV番組にKBSworld提供の「韓国人の食卓」という番組があります(ほとんどの方は知らないと思いますが)。
以前から、韓国(朝鮮半島)と日本の食文化(文化全般も)の似ている所と似て非なる部分の差異に非常に興味を持っているのです。
番組は韓国各地に俳優のチェ・ブラムさんが出向いて、食の歴史や地域の食文化を取り上げる内容です。
今回面白く観ていたのは「米」の特集だったからです(通常は2~3種類の素材を扱っている)。

場所は北朝鮮との軍事国境線に接している「鐵原群・チョルウォン」という所で、韓国戦争(韓国では朝鮮戦争とは言わない)時に地雷が沢山敷設され、戦後そこに入植した人々は地雷で亡くなったり、脚を失ったりと苦難しながら開墾した地域なのです。
現在は「鐵原五台米」という韓国でも有数のブランド米の産地になりました。
番組は、米の農家からその米を色々と加工していく人々のインタビューを、チェ・ブラムさんの独特の渋く枯れた声で(非常に上手い俳優です)進行していきます。

“シッケ”は日本だと甘酒と訳していますが、朝鮮半島の伝統的な発酵飲料で、炊いたもち米を麦芽粉から抽出した水に入れて短時間火にかけてから冷まして飲みます。まだ米粒が残っている状態で、松の実などを浮かべて飲みます。
“シッケ”が微発酵で“シードル(サイダー)”なら、さらに発酵を進めてアルコール度数を上げたのが“マッコリ”ですね。
“シッケ=甘酒”“マッコリ=どぶろく”と、非常に似た食文化構造を持っていますね。近年はマッコリが美容に良いと、若い女性の間(韓国でも)でも人気になってしまったのには驚きます。ハルコ的には“やかん(チュジョンジャ)”からドボドボ注いで飲むというイメージなのですが、変われば変わるものですね。
“マッコリ”「マツ+コルダ=粗く・濾す」が語源で「粗く濾した酒」に転化されたのです。
ハルコもマッコリは好きだったのですが、ある時にあまり酒の飲めなかった友人を韓国料理屋さんへ誘い、マッコリを進めた所“ハマって”しまい、今や皆から「マッコリ大人」の異名を取るくらいマッコリに詳しくなってしまいました(やれやれ)。
ただ、マッコリも米で作った「サル・マッコリ」の他にサッマイモやトウモロコシなど色々な種類があります。

また番組に戻りますが、当然米はそのまま食べる他に「餅」「麺」に加工していく様は、本当に日本と似ていますね。日本との比較や、半島から日本に伝播(米作自他も)してきた食文化をさらに、勉強してみたいと思います。
みなさんも機会があったら「韓国人の食卓」を見てください(掲載の写真はテレビから撮影したものです)。

●西洋料理夏目亭
家庭画報のF嬢から誘われて、神楽坂の西洋料理「夏目亭」へ出かけました。
フレンチでもイタリアンでもない西洋料理は、逆に“イマドキ”で、新鮮だけど凄く懐かしい味です。ムッシュ夏目の人生の味かもしれませんね。
シェフが厨房で「ウエストサイド物語」“Maria(マリア)”を何回も♩マリア~マリア♩と聞こえてハルコ思わず♩トニー、トーニ~♩“トゥナイト”まで歌ってしまいました(イヤハヤです)。


夏目亭
東京都新宿区神楽坂3-2林ビル2階 TEL:03-5206-5137
HP:http://www.natsumetei.com

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