2014年4月9日水曜日

コロッケそば

ハルコは普段、随分グルメなものを食べているようなイメージがあるそうですが、実は立ち食いそばが大好きなんです。大体、伊勢丹キッチンステージセミナー立ち会いの際、よく抜け出して食べに行きます。
その中でも一番好きなのが“コロッケそば”なのです。


ハルコ流のコロッケそばの食べ方の流儀は、以下の通りです。
コロッケはたいてい固くて冷めているので(一部お店で揚げたてのものもありますが)、迷わずそばの下に沈めます。
そしておもむろにそばを一口すすり、七味唐辛子をかけて好みの辛さにして…あぁ、そうそう、若布が入っていることが多いのですが、邪魔なので直ぐ食べ切るべし!
そばを食べ、汁を飲み、そして底のコロッケを箸で小さくしながら食べる。この繰り返しですが、いよいよそばも無くなり、底に沈んだコロッケも半分となりました。
箸でゆるくなったコロッケを潰して、汁と混ぜて一体化!! 最後にドロドロに溶けた汁を飲み干します。ハルコは「コロッケのポタージュ」と呼んでおりますのよ。ホホホ。
まぁ、あまり褒められた(誰も褒めませんが)食べ方ではないですね。

コロッケそばは立ち食いの店に多いのですが、普通の蕎麦屋さんでもコロッケそばを出している店があるのです(有名な話ですね)。銀座七丁目にある「よし田」です。
よし田は明治38年(1898年)に日本で初めてコロッケそばを出したお店なのです(その当時は日本橋浜町で「吉田」)。
明治38年は進歩党と自由党が合同した憲政党が出来て、大隈重信首相に板垣退助内相の、初めての政党内閣の誕生した年でもあります。

そのよし田にコロッケそばを食べに行ったのですが、コロッケといっても鶏のひき肉に山芋や卵、ネギを混ぜた塩味の唐揚げです。肉団子というかつみれという感じで、コロッケというイメージではないですね。
フランス料理のクロケット(croquttes)が和食のそばと出会った、フュージョン料理のひとつだと思います。
ただ、現在のようなコロッケが一般化して、家庭でのお惣菜になるのは大正9年(1917年)頃でしょうか。この年に浅草の日本館(浅草オペラ)で紅華作「カフェーの夜」が上演されて、劇中歌「コロッケの歌」が大流行したのです。

まだコロッケそばを食してない方は、100年以上の歴史を持つコロッケそばを是非お試しあれ!

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