2014年4月3日木曜日

生(なま)か、生(き)か、それが問題だ!

昨夜は地元・巣鴨の「ときわ食堂」で晩ご飯をいただきました。
ここのアジフライは絶品なので必ず頼みますが、定食の前にビールを飲みながら、タコブツやらマグロなんかを頼もうとメニューの黒板を見ていたら、

「生くらげ」
という文字が目に入りました。

一瞬へぇ、変わった物があるなぁと思い、
「オクサマ、“なまくらげ”がありますよ!」

オクサマ、黒板をじっと見て
「ハルコ、それは、“きくらげ”よ!」と爆笑!

あぁ、大恥です。
ときわ食堂にくらげの刺身があったと勘違いしたのでした。


「きくらげ」を「生くらげ」と書くと「き」「なま」で、普通は間違いますよね。
大体、漢字を当てたら「木耳」だし、ラテン語の「耳介」に由来し、「ユダの耳」で、ユダが首を吊った木からこのキノコが生えたという伝承に基づくのです。
生の状態では脆く破れやすく、火を通すと名前の通りクラゲを思わせる歯ごたえになるのですが、それならわざわざ「生くらげ」と書くのしょうか?
もしかしたら、ときは食堂は本当に海に中の生(なま)くらげ!?
それに、同じ「生」の字を「なま」と「き」で読み違いさせるのが判りにくいですね。

例えば、生醤油(なましょうゆ)と生醤油(きじょうゆ)の違いは?
「なましょうゆ」というのは加熱殺菌していない醤油のことで、「きじょうゆ」というのは本来は料理用語で、市販の醤油そのものを意味するのです。
ダシなどを加えた「合わせ醤油」に対して、調合していないという意味で「きじょうゆ」という言葉が使われるようで、加熱殺菌のあるなしには全く関係ないのです。

それに生そばですが、これも「きそば」「なまそば」がありますね。
「なまそば」と読む場合は、いわゆるゆで麺(工場で茹でた状態で袋に入っているもの)で、立ち食いそば屋などでよく使われます。それに、打ち粉が付いた状態の未加熱のそばも「なまそば」ですね。
「きそば」と発音する場合は“十割そば”を意味し、つなぎを加えずそば粉だけで作ったそばのことです。

よく判っているような判らない話ですね。
そうだ、今晩は”生(き)ビール”を飲みに行こう!
えっ、違ってるって?

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