2012年12月19日水曜日

シュークリーム

今日は、神保町でお世話になった事務所へ、お土産に柏水堂のシュークリームを持って行きました。
何でも毎月19日は「シュークリームの日」だとか。
“じゅーく”“シューク”でシュークリーム、としたらしいですね。
個人的な感想ですが(えっ、ハルコのは全部そうだろうって?)、有名パティシェさんがお作りになった複雑なスィーツよりも、ハルコはシンプルなシュークリームが好きなんです。シンプルなシュー生地とクリームは、あんぱんや大福もちに繋がる共通点がありますね(えっ、全然違うだろ!って)。

フランス語では“シュー・ア・ラ・クレーム”、英語では“クリーム・パフ”と言われるこのシュークリームの起源は定かではないのですが、1533年にイタリアのメディチ家のカトリーヌが、フランスのオルレアン公(後のアンリ2世)に輿入れの際に一緒に同道したパステレッリ(製菓人)が、“ポプラン”というシュークリームの先祖の様な菓子を創造したのが始まりのようです。
1775年頃にテイロロワが生地の配合を変え、「火にかざした“パテ・ショー(熱い生地)”」と呼び、さらに1798年にアヴァィスが生地を改良し、丸いキャベツ(シュー)に似ているので“シュー生地”と命名したそうな(資料を当たっていたら年代に関して記述がマチマチで、アヴァイス1960年説もありますが、経緯を考えて1798年説を選択しました)。さらにさらに、これをアヴァィスの弟子のカレームが仕上げたと言われています。

おぉ、ここにフランス料理の大物アントナン・カレームさんが登場ですね。
カレームさんは近代フランス料理の最大の巨匠です。
ちなみに死後刊行された『19世紀フランス料理術(全5巻)』の他に、『王国の菓子職人』や『絵入り菓子職人』なども刊行されており、現在に繋がるレシピ(ルセット)本を随分出された方ですね。

現在は、シュークリームもコンビニでも買えるようなお手軽なものになっていますが、先人が長年、改良に改良を重ねて出来たということを念頭に、今日のおやつはシュークリームにしよう。

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