2012年12月4日火曜日

奇妙な仕事……6

そうなんです、「アルマジロ!」なのです。
フジテレビの指示書には「アルマジロ料理を出す店を捜す」と、あったのです。


関空からホーチミン市に到着したのは夕刻で、ホテルに荷物を置いてまずはレストランへ。
現地のガイド通訳が何故だかレストランの入口で帰ってしまい、道場さん、T嬢、JTB課長とハルコはレストランで放置されたのです。
まぁ、困りましたね。言葉は判らない、メニューのベトナム語は読めないのです。
何とか食事を済ませ、レストランのメニューをもらって帰り、ホテルでベトナム語会話の本を読みながら、一人で“ターヘルアナトミア”です。

元々ベトナムは中国語文化圏で、フランス、アメリカと植民地化されてベトナム語になったのですが、料理名は中国と同じ構成だったんですね。
ということは、主材+調理法+副材料(あるいは味付け)。この順番で見れば、簡単な料理は理解出来るはず。
例えば、「ティット・コー・ヌッイ・ズア」=「肉・煮付ける・ヌックマムとココナッツジュース」でこれで、“豚の角煮”になるのです。

17年も前のことなので情報も少なく、ベトナム自体のことすらよく知らない時代でしたが、ベチナムが“ドイモイ政策”で海外に門戸を広げて、日本からもビジネスマンが押し寄せはじめていました。
それでも、当時はベトナム戦争が終結して20年は経っていますが、まだ戦争の傷跡が残っていました。
最初の晩のレストランでホテルに帰る時に、車の中にいると、窓に顔が半分飛ばされた人が中を見ていたり、街角で有名なココナッツアイスを食べさせる店に行ったら、靴磨きが来るのですが、その人の両足が無い!
まるで、ブラックジョークの様な世界ですが、あいにく革靴を履いていたのは道場さんだけで、靴を磨いてもらいながら大丈夫かと心配でした。

そして、「アルマジロ」です。
通訳のベトナム人はハノイから来ているのですが、ハルコがアルマジロと言っても知らないと言うのです。
ハルコ得意の絵で「普段は、こう(絵を指しながら)。キケン! アルマジロ丸くなる」と説明をしたところ……。
一体テレビ屋さんはどこでこんな情報を仕入れたんだ! ベトナムでアルマジロ料理なんかどこにも無いじゃないか!

通訳さん「あぁ、ヘビなら食べられるよ。大きなヘビね」
というわけで、ヘビが食べられる「ヘビ園」に向かう話は明日につづく!

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