2012年10月22日月曜日

太ったシェフやせたシェフ

ハルコは時々(まぁ、いつもと言う人もいますが)つまらない事を考えます。
お相撲さんには昔は“あんこ型”“そっぷ型”という言い方がありました。
大変太っている“あんこ型”に対して、あんこ型よりは痩せて筋肉質の“そっぷ型”という言い方をしてましたが、最近は聞かなくなりましたね。


これをシェフなどの料理人に当てはめたらどうなのでしょうか。
お二人とも故人ですが、帝国ホテルの村上信夫さんホテルオークラの小野正吉さんは、失礼を顧みずに言うと、村上=あんこ型、小野=そっぷ型ですね。
えっ、そんな言葉はじめて聞いた? そっぷ型は相撲取りでも太れないタイプで、余談ですが、語源はオランダ語のスープ(sob=ソップ)とも言われているのです。
そんなことを考えていて、料理人さんの体重と料理には何か関係がないだろうかと思ったもです。

昔はその辺は何となく公式があったような気がします。
「太っている料理人→カロリーの多い料理→だから客も太る」
しかしダイエットが浸透し、食べ物と体の関係に皆さんが興味を持つ様になるに従って、その公式は成り立たなくなってきたようです。
 料理を作る仕事って、かなりの重労働ですよね。
でも、味見しながら終始料理を作っていて、まかないの時間も営業前だし夕食は夜食になり、大分不健康ではありますね。
また、料理人の年齢もありますが、以前は客の年齢と料理人の年齢の差がプラスマイナス5歳までの差がベストの相性、ということを考えたことがあります。
例えば客が35歳なら料理人は30~40歳までの料理なら、料理のボリュームや味付けが容認出来るという考え方ですが、ハルコの年齢だとだんだん上がいなく……。

一番気になるのは、「料理人は自分の料理を完食出来るのか?」ということです。
料理人も客も同じ様に年齢を重ねて行きますが、客は歳と共に食べられる量が減少してくるのに、料理人は若い時の感覚で同じ分量を出している場合です。
味見をするのと全量を食べるのでは、相当違いがありますね。

以前、ある料理人とヨーロッパへ2度ほど食べ歩きに行きましたが、段々旅行中に食べられなくなり、「お客さんは、よく食べるね……」と、のたもうておりました。
コース等で食べる分量が定まっていると、量が多く途中で残してしまうことも多くなります。そうすると量の調整の効く鮨やさんが多くなるのはむべなるかな、ですね。
まず、料理人さんは客の立場で自分の料理をちゃんと完食できるか、考えてもらいたいと思うのです(まぁ、そんな面倒なことを言う客は来なくてもいい、という感想もありですが)。

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