2012年10月12日金曜日

喰わずに死ねるか!

今週のブログで「プチ断食」「餓死」非食を2回続けて書いていると、小さい頃のことを思い出しました。

実は、ハルコは産まれた時に非常に強い黄疸があり、身体全体に自分の出す毒素で「自家中毒症」だったのです。身体に毒素(ケント体)が血液中に増加して、悪寒や嘔吐に見舞われていたのです。
アセトン血性嘔吐症、周期性嘔吐症と今は呼ばれているようです。
本当に周期的毎月出てくる症状で、そのために小学校を休むはめになりました。激しい嘔吐が続き、食事が出来ないのです。

最初の日は、わずかな水や湯を舐めるように飲むだけですが、これも激しく反応して嘔吐してしまいます。
2日目に大分嘔吐が治まると(大分毒素が抜けてくる)、重湯やリンゴのすりおろしたものを飲みます。重湯ってお粥の上澄みで、はっきり言って糊ですね。そこから三分粥と少しづつ固形物の摂取です。今だにお粥は大嫌いです。
ほとんど味のしない重湯、三分粥、粥と続き、3日目になると、ようやくミカンや桃の缶詰を食べさせてもらえるのでした。この缶詰のシロップの旨いことと言ったら! 回復の証拠でもあり、とても嬉しかったです。
4日目に普通の食事になり、学校へ登校します。
そして、また1ヶ月も経つと嘔吐が始まり、同じことを繰り返すのでした。

この病気は、成長により身体の筋肉量が増えて、ブドウ糖が必要にならなくなると治るのですが、10歳まで続きました。
そんな幼年期を過ごしていたせいか、食にはまったく関心がありませんでした。
自分の食べられる、凄く狭い範囲での食しか受け付けないのですから、好き嫌いも激しく、痩せっぽちな子どもだったのです。

長じて子ども時代の反動で現在のハルコになったのですが、その根底には「喰わずに死ねるか!」という気持ちが大きくあるのだと思います。
この「喰わずに死ねるか!」には、また続編があります。機会を見て書きたいですね。

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