2013年8月30日金曜日

鮨屋のカウンター

もう、8月もお仕舞いですね。暑い暑いとは言っても季節は秋に向っています。
そんな中、毎月一度は鮨「はしぐち」に通っていますが、今月は28日でした。
「月イチはしぐち」とは言いながら、間隔は3週間だったり7週間だったりするのです。

白木の清潔なカウンターはいつ来ても落ち着きます。
特に「はしぐち」は席数が10席にも満たない店です。以前の紀尾井町時代より店の面積は5倍になっているのですが、少ない席数でしっとりと落ち着いた様が良いのです。
カンンターの向こうの小さな葉ものの不思議な盆栽は、ここ3ヶ月ばかりは青々としていたのですが、「枯れてきたの?」と尋ねると、橋口さん「紅葉です」。

「はしぐち」に通い始めて何年経ったのでしょうか。
7年くらいだったような気がしますが、未だに最初の日のことを覚えております。
現在は赤坂の豊川稲荷の近く、赤坂見附の弁慶橋を渡り、右手に今は無き赤坂プリンスホテルを見ながら緩やかな坂を上り切った三叉路にあります。
小さなビルの2階で、元々「鮨青木」があった場所です。
近くに文藝春秋社があるために、編集者が作家さんをよく連れてくる店で、マスコミには一切出ない店でした。
最初の日にハルコ「何でもおまかせで握ってください」と言ったところ、橋口さんは「何がお好きかお嫌いか判らないので、おっしゃってください」
ハルコ自慢じゃありませんが、鮨タネの名前にあまり自身がなく、(えぇ、面倒だなぁ)と心で呟いていました。

すぐに橋口さんの端正で真っ直ぐな鮨のファンになり、相当通うようになりました。
過去に色々な店に行きましたが、「はしぐち」が一番継続的に長い付き合いですね。
一度、橋口さんと「宝くじが当たったらどうする?」という話になり、橋口さんは「鮨屋を辞めます」。ハルコだったら「はしぐちに年間毎日予約シートを作りますよ」と言ったら、橋口さんは「よろしくお願いします」と言ってくれました。

まぁ、元々お互いに宝くじなんか買わないので、無理なく「月イチはしぐち」に通っているのです。
予約して行けずにキャンセルしたのは、2011年3月11日のことでした。

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