2013年8月19日月曜日

適量、適当……。

何だかんだと言って8月も残り1/3になってしまいましたね。
毎日バタバタしている夏真っただ中です。

先日、初心者向けの「男の料理」に関する面白い新聞記事を見つけました。
料理を習う時、例えば「大根は、長さ3~4センチの細切りに」とあると、大根に定規を当てて、3センチか4センチなのか判らないので腹を立てながら、律儀に3.5センチにしたのだそうです。
まぁ、判らない訳ではないですが、生真面目に生きてきた方々なのでしょうね。

よく料理人と仕事をしていて、レシピを書いてもらう時に同様なことがよくあります。
読者を設定して本を作るのですが、初心者向けでは「どこまで理解してもらえるか」が問題になります。
○○を適量に、○○を少々、○○をお好みで……。
料理のレシピに、本当の意味での「解」はないのです。
素材ひとつにしても、季節でも、産地でも、色々な条件で下ごしらえや調理法が違ってくるのが当たり前ですが、レシピは想定される60点くらい(これでもハイレベル)を目指すつもりで書きます。
大根を切るのだって、よく切れる包丁と切れない包丁では味が変わってきますね。
道具だって重要なのです。


まず、レシピでは「適当にに切って」は絶対に書けないのですが、実は適当という大ききがあるのを皆さん知っていましたか?
適当というのは口の左端から右端までで、一口で食べられるサイズのことなのです。
日本料理は食卓では箸で食べることを前提にしているので、ナイフ等は出ませんよね。
面白いと思いませんか?

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