2013年5月14日火曜日

食の時代考証

三田村鳶魚と言ってもピンと来る人は少ないと思います。
1870年(明治3年)3月7日に八王子千人同心の家系に生まれ、1952年(昭和27年)の今日、5月14日に亡くなっているのです。
「みたむらえんぎょ」と読み、江戸時代の時代考証「三田村鳶魚学」とも呼べる世界を築いた方なのです。
『三田村鳶魚全集』全巻が欲しかったのですが、全巻は買えずに古書店でバラバラ購入しては楽しんで読んでいました。

テレビや映画の時代劇考証のベースになっているにのは、大体この三田村鳶魚が書いた内容が多いようですが、たまにテレビの時代劇を見ると「うむ?」と思う場面が多々あります。
例えば、武士が馬に騎乗する際は、左の腰にに両刀があるので、馬の右側から乗るのが左になっていたり、江戸時代なのにちゃぶ台でご飯食べていたり、濁り酒しかない時代に清酒(透明な酒)を飲んでいたり、など多々あり、気になってしまいます。
まぁ、ドラマだから目くじらを立てる必要はないのですが、何だか気になるのです。


曾祖母はハルコが産まれた頃は生きており、2歳頃に亡くなってますが、生まれは文久3年と聞いてます。93歳と長命だったので、ハルコは僅かですが江戸時代生まれの人と一緒だったのです。
また、4~5歳頃に、父親の実家の相馬へ連れ行ってもらったことがあります。それも、蒸気機関車で朝出て、夕方に着くくらい時間がかかったそうです。
父の実家ではちゃぶ台でご飯を食べていました(その当時はそんなもの)。相馬の家では各自箱膳を与えられて、食事をしたのを覚えています。
銘々に自分の箱膳が有り、箱膳を収納する棚もあったのです。
相馬藩の下級武士の家で、ある意味では食事のスタイルは江戸時代そのままだったのではないかと思います。

現在あるものは、何時から始まっているのか?
歴史の中から学ぶ事が、まだまだ沢山あると信じています。

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