2014年5月22日木曜日

いちえふ

今日は大気が安定してないせいか、表参道のオフィスまで来たら雷雨の歓迎でした。
今週は『ビックコミックスピリッツ』の「美味しんぼ」の話題で一杯でしたが、関連という訳ではありませんが、もう一つの漫画をご紹介します。

「美味しんぼ」は小学館ですが、こちらは講談社の週刊『モーニング』(毎週木曜発売)の漫画で「いちえふ」(連載ではなく漫画が上がり次第の掲載です)。
「いちえふ」なんて言葉は知らないという方も多いでしょうね。
「いちえふ(=1F)」とは福島第一原子力発電所の通称です。「F」は福島、「1」は第一の意味で、現場の作業員や地元住人は「フクイチ」ではなく「いちえふ」と呼ぶ―そうです。


この作者の竜田一人(たつたかずと)さんは、色々な職を転々とした後に、福島第一原発作業員として働いた経験を持ち、その様子を描いた『いちえふ~福島第一原子力発電所案内記~』が第34回MANGA OPENの大賞を受賞しました。
それが「モーニング」に掲載された、作者が実体験した話題の原発ルポルタージュ漫画なのです。

今日発売の号で、第8話ですが、なぜ原発作業員になったのか、そこでの作業や生活と現場の出来事が細かく描写されています。原発の賛否とは別に廃炉に向けての労働者の日常がテーマなのです。
第8話では、主人公の竜田さんが、より高線量の危険な地域に入ります。
廃炉の作業はこれからどのくらい続くのかも、実際には見当もつきません。

この漫画は多くの方々に読んでいただきたいですね。
自分たちが今「不都合の真実」の中で生活していることが体感されるでしょう。

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