2013年7月1日月曜日

“こだわる”ナァ!

今年も折り返し地点を過ぎましたね。前半は散々だったので、後半は何とか挽回したいものです。


突然ですが、「褒める」「讃える」というのは難しいものですね。
どういうことかと言うと、仕事でパンフレットなどの説明をする時なのです。
普段何気なく使用している言葉でも、不特定多数の方々の眼に触れる時は、慎重な言い回しが必要です。
一つには、その表現法によって誤解を招くこともあるということです。

以前三越百貨店の仕事をしていた時に、商品を説明する際に「最高」「極上」などのキャッチは一切使用できません。品質管理部という部署から「不適切」と赤字で戻って来るのです。使った場合、「最高の○○で極上の○○」というキャッチに対して、根拠を求められるのです。
「その商品において、本当に最高と言えるのか?」ということなのですが、まぁ、つい使ってしまいますよね。
その場合は「好的」と言った、聞き慣れない言葉に変換されるので、知恵を絞って違う言葉を探すことになります。

以前、ある食の通販カタログのお手伝いをしていた時は「こだわり」「こだわりの」という言葉でハルコは反発を感じた事があります。
現在では、「こだわり」は肯定の意味で使用されることが多いと思いますが、本来はは否定の意味の言葉なのです。
辞書では、「ちょっとしたことを必要以上に気にする。気持ちが捕われる。拘泥(こうでい)する」とあります。
「些細(ささい)なミスに―・る」「形式に―・る」や、
つかえたり引っかかったり、 難癖をつける。けちをつけるというのが本来の意味でした。
しかし、最近は「一流の材料にこだわって作った料理」のように、妥協しないでとことん追求するような、肯定的な意味でも用いられるようになってしまったのです。

その他に「究極」「巨匠」「巧」「賢人」などの言葉についても同じようなことが言えるのかもしれません。
ハルコは、これはマンガの『美味しんぼ』の影響ではないかと思っているのです。

一つ言えるのは「こだわり」という言葉は便利なのです。
「こだわり」の前後に「食」「食材」「料理」「職人」「技」と、何でも組み合わせ自由ですね。でも、この言葉は使いたくない。
えっ、それがハルコの「こだわり」だって!?

1 件のコメント:

  1. 現場を知ってるから言えるこだわりの意味、細かい違いがあっていいんじゃないですかねー。
    いっぱひとからげでは無いはずでしょうに。

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