2013年7月11日木曜日

お通し考

ハルコ行きつけの店に、表参道の「甚六」があります。
1974年創業なので、まもなく40周年。いつも常連さんで賑わっています。
甚六の「お通し」は1年中変りなく枝豆です。ピールに枝豆は合うのですが、真冬でも枝豆なので、時々「どうよ!」と思うのです。
しかし、どうして色々な店で出て来る「お通し」って旨くないのでしょう?


「お通し」は客の注文の品ができるまでの間のつなぎに、取りあえず酒の肴として出す簡略な料理ですが、似た様なもので「突き出し」というのもありますね。
では「お通し」と「突き出し」の違いは何でしょうか。

「突き出し」は本料理の前に出す軽い料理で、厳密に言うと「先付」に該当し、「突き出し」はあらかじめ献立の中に組み込まれている料理なのです。
「お通し」は、注文をしなくても出てくる料理のことです。
ただ、関東地域では「お通し」、関西地域では「突き出し」と呼ぶ場合もあるので、そんなに厳密な区分は無いのかもしれませんが。

広辞苑では、客が注文した料理などを帳場・板場(調理場)に通し、それを板場が応諾して、間違いなく注文を受けた印(しるし)として、店側が客に対して最初に酒の肴を出すことから、注文を間違いなくお通ししましたの意味を込めて「お通し」と呼ぶようになったのが由来と考えられているのです。

繰り返しますが、それにしても「お通し」は旨いのが無い。
一度、最低の「お通し」に遭遇した事を思い出しました。
「お通し」に里芋の含め煮が出てきたのですが、何と里芋が糸を引いていて、腐敗臭がするのです!
店員さんに文句を言うと店長が登場して、「もう召し上がりましたか?」
えぇ、半分食べてしまいましたよ。
すると、店長は名刺を出して「お具合が悪くなりましたら、お電話いただけますか」
「……!」
そんなのは、店に言う前に保健所へ通報するわ!
ひどい店でしたが、まだ潰れずにあります。いや、本当に怖いわ!

ハルコの一番好きな「お通し」は“柿ピー!”なのです。
ビールをぐびっと飲みながら、柿ピーをポリポリ。
それが、何か!ですが、好きなのです。

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