2013年1月7日月曜日

ハルコブログ始め

正月7日。まだ、松の内ですね。
今年の仕事始めは、本日からです。
今年もハルコブログをよろしくご贔屓にお願いいたします。
昨年末は、神戸でギリギリまで撮影をして一旦東京へ戻り、そのまま新潟のダーチャで新年を迎えましたが、今年はことのほか寒いですね。

今年(正確に言うと年末からですが)は、読書の見直しを図ろうと思いました。
物心がついた頃から半世紀以上読書をしてきました。それは、休むことなく続けてきた習慣でもあります。
若い頃、いつか読むであろうと買った本も相当あります。が、中々読んでおりません。特に古典関係は途中で諦めてしまうものが多くあります。
どうしても、読み易い本から読む傾向で、ちゃんとした読書にはなっていません。
仕事にすぐに必要な本は資料として読みますが、そうではなくもう少し自身の思考の一助になるものを読もうと思いました。
それゆえに、ダーチャには読み易い本は持参せず、気持ちを集中させて読もうと思う本を選択しました。
その多くは歴史関連の本ばかりです。
食文化の歴史は普段から仕事でも眼を通しているので、それ以外の歴史本です。
日本の古代、中世の朝鮮半島と中国との関係、アジアの歴史、中世ヨーロッパの歴史……。

その中で、面白かった一冊は『大聖堂・製鉄・水車 中世ヨーロッパのテクノロジー ジョゼフ・ギース/フランシス・ギース著栗原泉訳(講談社学術文書)
暗黒時代と言われている中世ヨーロッパは、実はテクノロジーの進歩した時代だった──という内容です。
この本を読みながら、現在の我々の置かれている時代と重ね合わせてしまいました。
自然を搾取している人類の概念は、中世から綿々と続いている思考の文脈であり、「我々のすぐ前の時代は、古代人が夢にさえ描けなかったことを実現してくれた」……。

半世紀前に誰がこんなにネット社会になると予想したでしょうか。一部ジュール・ベルヌだけは、100年以上前に20世紀後半の世界の予測はしていましたが。
人類は、まだ鉄器時代の延長線上にいながら、別な世界を構築していることを過去から学ぶことができ、さらに未来のことも予見することが可能だと思うのです。

……と、思う心がどこまで持つかが問題の、三日坊主のハルコでした。

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