2012年11月21日水曜日

職業としてのフードライター……3

フードライターの話から随分それてますが、昨日の続きです。

ホテルの一流レストランで、女性フードライターをエスコートするために、レストランの予約時に花束もお願いして(これを5~6軒行くのです)いざ、レストランに行きます。
ハルコのお相手は微妙にアラフォーギリギリで、花束を贈る内容は“転職祝い”。あぁ、無理があるなぁ~~。
お店の方がハルコに花束を見せて、ハルコが合図してテーブルまで持ってきてもらうのですが、相手の女性はさもびっくりしたように演技しなくてはならず、お互いに笑いを堪えるのが大変でした。
編集長の方は、何せ花束を渡す相手が森脇慶子さんなので、電話で「森脇さんの退院祝いにすれば」と言っておきましたが、果たしてどうなったのやら。
一人のライターさんに至っては、ハルコから大きな花束を3度も受け取って、自分の人生でこんなに花束を貰ったことは無かったとのことです。


かくもダラダラ書いてますが、話は森脇慶子さんなのです。
編集者やライターから、フードライターとして専門化した初期の女性は森脇慶子さんだと思うのですが、どうでしょうか(あまり自信はありませんが)。
確かに岸朝子さんのような料理記者の草分けもいますが、岸さんの本質は編集者で、森脇慶子さんはやはり元祖フードライターでしょう。
フードライターと書きましたが、彼女はフードファイターでもあるのです。
あの細い体にどのくらいの食べ物が入っていくのか不思議なくらい食べますね。そして、まさに命がけで食べている姿は壮絶でもあります。
初めて会ったのは確か恵比寿の「あたごうる」で、紹介してくれた講談社の編集者曰く「食べる凶器森脇慶子」もう、四半世紀前の事ですね。

森脇さんの紹介で、創刊された「ダンチュウ」でハルコもフードライターのマネ事をさせれたり、随分と料理屋さんでご飯も食べたし、仕事で本も幾冊か作りました。
路地から路地を、嗅覚と勘を頼りに店を捜す能力は他の追従を許さないフードライターです。
食がまだデジタルで無い時代から、森脇慶子さんはハルコにとって戦友のような存在なのです。
そうそう、前に銀座の「トトキ」で焼酎とフランス料理の組合せの会があった時、陰謀で(笑)森脇さんの隣にさせられたのです。
何故かって、森脇さんは全然お酒がダメなので、ハルコは彼女の焼酎を全部飲むはめに(自分のも入れて倍!)。
いや、森脇エピソードだけで本になるくらい面白いネタがあるのに。そろそろ、森脇慶子フードライター伝でも書いてくれないかぁ。
最近はパーティで会うとお互いによく生きているねと、ジジババ会話で盛り上がり……。
彼女を見るとハルコも頑張らねばと思うのでありました。
(まだ地雷は踏んでいない! つづく)

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