だしポットの底面は約78mmですが、これをIHの上に乗せるためには底面が120mm必要です。
ということは、非常に底の広い形状になってしまいます。これでは、あまりデザイン性もよくないですね。
また、磁器なのでIHに反応させるたには底部に発熱用の金属が必要です。磁器自体では熱伝導しません。
いや、弱りました。有田の福泉窯で何回となく素材を変えて、色々と試験しましたが、どれもイマイチで商品にはなりません。
半年過ぎた頃でしょうか。季節も夏が過ぎ秋です。
自宅で料理をしておりました。電子レンジで素材の下ごしらえをしていたい時に、”チ~ン”と電子レンジの音がした時に、ハッと思いました。
IH台のある家庭より、電子レンジの普及率の方が高いはずだ!
IH台に乗せるのをあきらめて、直接電子レンジで加熱する方法はどうだろうか?
その時にだしを取るばかりではなく、それで、つゆも作れるのでは……。
しかし、酒や味醂を電子レンジで加熱しても大丈夫なのだろうか?
幾つかの疑問は有りましたが、大まかなデザインをしてから福泉窯にプロトタイプの作製を依頼しました。
電子レンジの庫内で加熱しても空気自体は加熱されません。
そこで、ポットの持ち手を空洞にして熱くならない構造にしました。
こうして、誕生したのが「だしポット改良型……万能だしポット」です。
昆布と鰹節に酒、醤油を入れて、ふたを外して電子レンジで6分加熱するとあっと言う間にそばつゆが出来るのです。
(つづく)
●だしポット

だしポットオリジナル

万能だしポツト電子レンジ用
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