
ウブドのコテージでの朝食。
「ハルコ」と「パルコ」丸ひとつで大違い。パリではなくバリ島です。
インドネシアのひとつの島ですが、以前にテロ爆破事件があったりして、前よりは人気が少なくなったのでしょうか。
ハルコがバリ島へ行きたいと思ったのは、バリ島が持っている文化的な背景が大好きだったからです。
インドネシア自体はイスラム文化圏ですが、バリ島はヒンズー文化を色濃く残していながら、独自のバリ島文化を育んでいるのです。
現在のハルコのライフスタイルに最大の影響を受けたのもバリ島でした。
西洋キリスト教文化では、1週間に1日のサイクルで安息日をもうける日常ですが、バリ島は朝から昼までは農作業、午後から夕方までは手作業で工芸品を作り、夜は演芸で楽しむのです。
1週間単位ではなく1日の中に色々なファクターを盛り込む。バリ島に行って以来、ハルコは仕事・生活・趣味を1日の中で分散して楽しもう、と考えるようになりました。
そして、バリ島で一番行きたかった場所がウブドという村だったのです。
この村は、出かけた前年までは電話も無い場所でした。
元々、1930年代にウブドにオランダ人のウォルター・シュピースという画家が辿り着き、ウブドの王と現在に繋がる芸術活動を始めてたのです。
元々あったガムラン音楽やラーマーヤナの舞踏をケチャという形に変えたり、伝統絵画ワラン・クリ(影絵)に西洋絵画のミニアチュールを加え新たな芸術運動を始めました。それ以来、世界中から芸術家がウブドに集まり住む様になったのです。
ウブドのジャングルの中腹に、何軒かの竹で作られたコテージ(小屋ですね)を借りて滞在しました。部屋には小さな灯りがひとつで、入口には石油ランプがひとつ。
ベッドに懐中電灯が置いてあったのですが、何故置いてあるのかを夜になって理解。
晩ご飯を食べにジャングルを行く時に、懐中電灯が無いと歩けないのです。
外は真っ暗で空には一面の星が瞬いているのですが、深夜零時を過ぎると一転、空は雲で被われて暗闇になります。何だか、ラーマーヤナのバロンの世界を側に感じる不気味な夜した。

入口にある不思議な木彫の男性器の棒を抜いて打ち付けると、その音を合図に朝食を運んでくれるのです。
新鮮な卵にバナナとコーヒー、トーストですが、ウブドで作っているバターは驚く旨さでした。
現在でもこのバターを超える味には出会っておりません。
次回は韓国編へ続く!
0 件のコメント:
コメントを投稿