お家でオマンマをいただいた方が、経済的にも栄養的にもよろしいようで。
そんな料理教室ですが、この所定年退職などで仕事をお辞めになった男性の方も多くいらっしゃるようですね。
今日は、そんなリタイヤされた男性ばかりの料理教室をのぞいてみましょう……。

今日習うのはカレーでもないのに全体に12人の加齢臭がフンプンですね。
教えている先生を見るてぇと、おやおや、若い女性ですね。お肌がピチピチ。
ふた昔もよん昔も、オトコの習い事なんてぇもんは、小粋な常磐津のお師匠さんと相場が決まっておりまして、時代を感じさせますね。お料理教室ですよ。お・りょ・う・り・きょう・しつ!
料理が終わって、先生とご飯を食べるのを楽しみにしている不埒者が多いようで。
はーい、みなさん。今日は
「若鶏のフリカッセ」を作りますから、
4人一組で分担お願いしますね。
「若鶏のフリカッセ」を作りますから、
4人一組で分担お願いしますね。
どうも、それぞれの調理台では、オジさん達が役割を決めているようで。
「君は鶏肉を切って、そっちの君は鶏肉を炒めなさい」
「ちの君は野菜を細かく切って……。」
「おや、お宅は随分人様に命令しやすね」
「な、なに、ワシの言うことに文句があるのか!」
「いや、文句てぇのじゃござんせんよ。何でお宅がみんなを仕切るんだってんでぇ」
「プロジェクトには優秀なリーダーが必要なんだ!」
「えっ、プロジェクト!? てやんでぃ! 鶏肉のシチュー作るだけだろう」
「ワシは商社で欧州の支店長までしておった。
このワシしか、この
“究極に旨い若鶏のフリカッセ製造プロジェクト”の
責任あるリーダーにふさわしい者はおらんだろう!」
「ほう、あなたは商社さんですか。私は商社を監督する経産省の元局長ですよ。
リーダーになるなら私の方がふさわしい!」
まぁ、料理教室に世俗の社会的地位を持ち込む方もいらっしゃるようで、困ったもんでございます。
(先生が)他のチームはもう作業してるんですよ。どうしてここはまだ、何にもしてないのですか。えっ、リーダ争い! うんもう、ばかばかしいったらありゃしない。
リーダは、はい。タキガワ君、あなた。
えっ、僕ですか? 僕は、リーダって柄じゃないんですが。
「ワシがリーダーじゃ」「私がリーダーになる!」
うるさ~~い!小学校のクラス委員を決めてるわけではないんですよ~~。
タキガワ君がともかくリーダで良いの!
(明日に続く)
※登場人物が非常にある特定の人に酷似しておりますが、
これはあくまでフィクションです。
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