2012年9月14日金曜日

飽和状態における創成モデル……上

この所、仕事関係の友人・知人の訃報が相次いでます。
おおむね60歳台で、まだこれから一仕事も二仕事も出来る方々でした。

話は変わって、30年程前の沖縄です。
2月に沖縄のリゾートホテル(実際にはコテージですが)に撮影に出かけました。
前日東京は大雪で、飛行機は大丈夫か?と思っていたのですが、無事に飛んでロケ地に入りました。着いた日は快晴で、明日からの撮影は順調に行くかと思いましたが、翌朝は一転、暴風雨です。
さぁ、どうするか?

室内で撮影出来る部分は良いのですが、モデルさんをビーチに連れて、夏模様の撮影が出来ません。
撮影の予定は5日ばかり取ってあるのですが、中々天気が良くならず、ホテルのコーヒーハウスでひとり雨空を恨めしく眺めながら、
「うむ、行き詰まってしまったなぁ」とひとりごとを呟くハルコ。
その時に「なぜ『行き詰まるのか?』という事を思い考えるのか」と考えたのです。
そして、人の寿命、会社の寿命、社会の寿命という時間軸を想定して、そこにある共通モデルがあるのでは?と思い至ったのです。
ひとりの人間が人生でどのくらいの仕事をする時間があるか。
それぞれの条件によって違いますが、普通なら30~40年くらいですね。学習期間を入れるともっと長くなりますね。
それを、コーヒーハウスで図形にして描きはじめたのです。


まず第1に、自分の動機、好奇心からスタートします。
第2に、その動機付けを学習という形で訓練をします。
このモデルは、挫折や方向転換も組み込んでいるので、例えば学習しても意に沿わなければ、元に戻るかリセット可能です。ただ、それが、上に行けば行くほど、当然戻る距離は長くなります。
また、自分でこの地点で良いと思う時はステージはそのままで変化しません。

第3に学習を「仕事」とする。ただ、仕事は「job」と「work」二つの分け方にします。
「job」は仕事のための仕事。
「work」は自分のための仕事。
区分は難しいですが、ライフワークという言葉があるように終生の天職と考えても良いでしょう。
この段階で上昇して行っても良いのですが、リセットするとかなり後戻りします。

ここからは、理想の段階です。
仕事をビジネスとして捉え、何かのベンチャーや事業を興しても良いでしょう。
それが成功するなら、次の段階は自分の得たものを社会に還元することです。
後進の育成でも、自分のスキルが社会に役に立つ事を考えるのです。
そして、最終的には精神的な満足を得て、人生を全うするのです。
個人で事業体を興していても、発起年齢で違いますが、おおよそ30年くらいで自分で事業をたたむか、後進に道を譲るかですね。
ただ、このモデルを考えた時代と今の時代の速度感はあまりにも違いすぎます。

この項は続きます。

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