2012年5月22日火曜日

肥後守


日常で切るという行為をしない日は、ほとんどないのではないかと思います。
包丁、ハサミ、カッターナイフ、ペーパーナイフ……何らかの形で生活に必要不可欠なものですね。

さて、肥後守という字を見てどのくらいの方が読めるのでしょうか。
肥後守(ひごのかみ)という名前の折りたたみ式ナイフのことですが、これは商標登録されていますが、一般名詞でもありますね。

小学生の頃は、肥後守は必需品で、筆箱の中に必ず入っていました。当然鉛筆を削るのはもちろんのこと、図画工作にも使います。
また、放課後や休みの日に近くの山に遊びに行く時も持参します。
今考えるとおかしな話なのですが、木の枝を切り取り、木の外皮と本体を刀の鞘と刀の状態にして、鞘の下に塩を詰め、刀の木の部分の先端を塩に当てて、山で汗をかいた時に舐めていたのを思い出します。
水は沢から流れる湧き水です。今はそんな場所は無いですね。

そんな形で肥後守は子どもの必需品でしたが、さらに父親が製鉄所に勤めていたので、鉄の鋼材の端をグラインダーで加工した切り出しナイフが家にもあり、大きな工作をする時に活用しました。
今の子どもたちは、危ないということであまり使わせないようですが、石器や骨を使って人類が最初に作っ道具という意味では、ちゃんと正しい使い方を身につけさせるべきだと思うのです。

かくいうハルコも、写真にあるようなフォールディングナイフは大好きで、デスク上のペーパーナイフの代わりに使ってます。

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