2012年5月21日月曜日

ウンベルト・エーコ

イタリアのボローニャ付近でで大地震がありました。イタリアも地震の多い国ですね。
そのボローニャと言えば、ハルコにとってはボロネーゼとウンベルト・エーコなのです。


「ウンベルト・エーコななんて知らないよ」と、いう方の方が多いかと思います。
25年前に封切りになった映画『薔薇の名前』の原作者です。
ついこの前観たような気がしていたのですが、四半世紀経ったのですね(まったくイヤになりますね)。
何故ブログにウンベルト・エーコを取り上げたかというと、買って読んでない本の山から『バウドリーノ』の上下巻を発見(!)したのです。
まぁ、買ったことさえ忘れていたのです。取りあえず本棚のウンベルト・エーココーナーに入れたのですが、意外にエーコの本は買っていたのですね。

ウンベルト・エーコは1932年にイタリアのピエモンテ州アレッサンドリアに生まれ、記号論学者にして小説家、中世研究者、文芸評論家、ボローニャ大学教授……。
エーコとの出会いは映画の『薔薇の名前』からで、ショーン・コネリーが主人公の修道士パスカービルを演じていて、お気に入りになりました。
元々キリスト教美術に関心があり(新婚旅行はアッシジにジョットを観に行ったのです)、イコンや宗教画をより良く理解するためには、キリスト教自体を知らないといけないと考えていたのです。

読書ってあるひとつの事柄を読んでいても、それから派生する本体とは直接関係のないことにも興味が出て来て、さらに末葉まで行ってしまいますね。
『薔薇の名前』から触発されて、中世都市、キリスト教異端、食文化、修道院、教会と広がって行きました。
そこで、フランス、イタリア、スペイン、ポルトガルと、カソリックの国に対して興味が出て、実際の場所へ足を運ぶことになります。

フィレンツェのイタリア人夫婦には、聖フランシス終焉の場所まで延々山や谷を超えて案内してもらいました。
その時もウンベルト・エーコの本の話から、「今度は別の作家で『ダヴィンチ・コード』という本が出ているのだが面白いよ」と教えていただいたのです(当然イタリア語版で、日本語はその後)。
うむ、話がどんどん逸れている!

読み忘れの本がいかに多いか、自分で反省!
佐藤健一の『小説フランス革命』もまとめて読もうと買ってはみたのですが、いつ読むのでしょうか?
やはり、安直で読み易い本から順に読むので、“読む努力”を有するものは後廻しになってしまいます。
まず、挫折した『前日島』を再読するか。『薔薇の名前』と『フーコの振り子』は非常に面白かったのに……。

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