2018年1月19日金曜日

始末の哲学するハルコ



ハルコが料理をする時にいつもオクサマに
叱られることがある。
食材の本体よりも、皮等のあまり可食しにくい
部分を先に使うことだ。













国連食糧農業機関(FAO)の報告では、
世界で生産される食料のうち約1/3にあたる約13億トンが廃棄されていると。
また、日本でも年間1900万トンの食品廃棄物が出ており、
これは世界の7000万人が1年間食べていける量なのだそうだ。
家庭における食品ロスの内訳は(消費者庁の調査・2013年)、
1人1日当たりの食品ロス量(41g)のうち
過剰除去(55%)、直接廃棄(18%),食べ残し(27%)。
食べ残しは、料理を作っても食べられないで廃棄されたもので、直接廃棄は、
賞味期限等が過ぎたりして捨てられている食品のことだが、
半分以上占めている「過剰除去」となんなんだろうか?

これは、調理途中で食品を加工している際に出る廃棄品で、
例えば、ダイコンやニンジンの皮をむいて皮を捨ててしまう、
これが、「過剰除去」の正体なのだ。
昔から、東京と大阪の家庭の台所から出る生ゴミは大阪の方が圧倒的に
少ないというデータがある。
伝統的に大阪や関西の方が「始末」に長けているからだとも言われている。
「始末」というと、「始末する」「始末におえない」など、
一見マイナスなイメーのようだが、
「物事の始めと終わり。始めから終わりまでの細かい事情、または成り行き」
「ある物事の最終的な状況。
特に、よくない結果」「物事の締めくくりをつけること。
後片付けをすること」「浪費をしないように気をつけること」という意味が有り、
『商家の家訓』(徳間書店、吉田豊氏編訳)の中でも、
「始末とは、『始』と『末』、すなわち、始めと終わりのことで、
『経済活動における一貫した計画性』というのが本来の意味だった」と
語られているように、計画と結果を合わせる、
計画性と無駄を省く合理性、そして質素と倹約の哲学までをさすのある、と。


オクサマ談。ハルコは始末が出来ない!

※写真は非可食部分を使ってベジブロス。

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