本文の文字統一を必ず行う。
1冊の本の中で同じことを言っているのに、
言葉(文字)が違うことにより読者を
混乱させないためでもある。
NHKBSプレミアムで
伝説のすし職人、藤本繁蔵のドキュメント番組を
観ていた時にちょっと違和感を感じた。
番組ではすしのマグロやコハダの材料を
「タネ」と言っていたが、
藤本繁蔵のゆかりの方々が「ネタ」と言いテロップにも「ネタ」と表記されていた。
重箱の隅を突く様な話だが、番組には「タネ」「ネタ」がバラバラに出て来て
一瞬どちらが正しいのかと混乱してしまった。
表記的に正当なものは「タネ」だが、すし職人の隠語として逆に置き換えて
「ネタ」と言うようになったことは承知している。
隠語であった「ネタ」が一般に認知され「タネ」「ネタ」とふたつの言葉が
使われるようになるのは「二重語(にじゅうご・doublet)」という。
最初の書籍の用字用語の統一の際にこの二重語が登場する際は、(原文ママ)とかと
表記しこれは、誤記ではないと記載するルールがあるのだ。
藤本繁蔵のドキュメント番組の後を続て観ていると「美の壷」も「すし」だった。
ここでも、「タネ」と表記していたが、
項目のひとつの「すし飯」にいきなり「シャリ」と出て来た!
「シャリ」だって、すし職人の隠語なのに一方では隠語の「ネタ」を使わず「タネ」と。
校正者なら突っ込みたい所である。
(※写真は谷中松寿司・野本さん)
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