2014年3月28日金曜日

光陰 ”嫌” の如し

速いモノで、3月もあと僅かですね。
と言うよりも、今年も1/4が終わったということですね。

もう22年前の事ですが、中公新書から出版された『ゾウの時間ネズミの時間』が話題になりました。動物生理学を専門とする生物学者・本川達雄さんの著書で、読まれた方も多いかと思います。
内容は生物の分野の、動物の大きさに関する話で、個体によって心臓の脈動(心周期)が違い、これが時間の長さの違いになるというものです(あまり確かではありませんが)。


心臓が1回ドキンと打つ時間を「心周期」と呼びますが、ヒトの場合はおよそ1秒です。ハツカネズミなどはものすごく速くて、1分間に600回から700回です。
びっくりしますね。どうしたらそんなに動くのでしょうか。
1回の「ドキン」に0.1秒しかかからないそうです。ちなみに普通のネズミは0.2秒、ネコで0.3秒、ウマで2秒、そしてゾウだと3秒かかります。
大きな動物はゆっくりで、小さな動物は早い。
これが生物の持っている時間なので、寿命にも関係してくるのです。

そして、時間が体重の4分の1乗に比例する法則により、体重が2倍になると時間が1.2倍長くゆっくりになるそうです。体重が10倍になると時間は1.8倍になる計算ですね。
例えば、体重30gのハツカネズミと3tのゾウでは体重が10万倍違うので、時間は18倍違い、ゾウはネズミに比べ時間が18倍ゆっくり流れる、ということになるのだそうです。
ネズミもゾウも、心臓は15億回打って止まり、生物学的にみると、人間の寿命は26.3年しかないのだそうです。実際には違いますね。
同じ時間だと思っていても、それぞれの生物で元々“所有している時間”が随分違うということですね。

これが同じヒト同士でも、幼年期と成年期では時間が違うのは明白ですね。
朝起きたら、もう夕方・夜……。1日のなんと早いことか。
月曜かと思うと、もう土曜日……。1週間のなんと早いことか。
1日だと思うと、もう月末……。1ヶ月のなんと早いことか。
新年だと思うと、もう年末……。1年のなんと早いことか。
生まれたと思うと、もう……………!

0 件のコメント:

コメントを投稿