コントラート・ローレンツの「刷り込み理論」ではないのですが、フランス料理に目覚めたハルコには、酒井一之師匠が絶対だったのです。
頻繁にレストランに行くうちに、今度はプライベートでもお付き合いするようになりました。これも今は無い高田の馬場のバー(スナック)で、夜な夜な酒井さんを交えてカードゲームをしたり、食事をしたり、終いには一緒に香港旅行までしたのです。

酒井さんからはフランス料理のことばかりではなく、フランスに行く前の放蕩な話から、フランスでの仕事や交流と、食を通じての文化まで幅広く教えてもらったのです。
レストランに行った時に、「カッコ良く“チップ”を渡す方法」の話などは、どんな本を読んでも出てこない、それこそ短編小説が書けるような面白い内容だったのです。
それをヴァンセーヌで、食後にカルヴァドスを1本空けながら、楽しそうに話してくださいました。
ハルコは、料理だけではなくフランスの文化まで、酒井さんの幅広い知識と体験聞いて学んだのです。
さて、いよいよ本場フランスへ、料理を約10年に渡り食べに行く時が来ました。
(どこまでか判りませんが、ダラダラ続きます)
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