2018年4月20日金曜日

ディープ京都「おいと」のおでん






京都で仕事があり、
祇園「おいと」に

4ヶ月ぶりに訪れた。









京都は高校の修学旅行に1度来ただけで、
実は20年以上足を踏み入れたことが無かった。
30代の頃は、フランスやイタリアなどヨーロッパでの食べ歩きに熱中していたが、
40代になり、ふと日本の料理はほとんど知らないことに気が付き、
それなら京料理から学ぼうと決心し京都通いがはじまった。

そして、20数年ぶりの京都に着いて真っ先に行ったのが祇園の「おいと」だった。
関東炊きとも関西おでんとも違う「おいと」のおでんの中の
”すじ”を初めて食べて衝撃を受けたのだ。
「なに、この味!濃厚なドミグラソースじゃない!」
東京で食べる”すじ”はサメのすじや軟骨の練り物だが、
ここのすじは本当の“牛すじ”なのである。
この“牛すじ”にハマり、京都に来るたびに「おいと」通いがはじまり、
大阪で所用があってもわざわざ、牛すじ食べたさに
京都で途中下車までしていたのだった。

「おいと」の夜は一見さんお断りだが、昼はだれでも入れる店で、
予約ができないので開店前から並ぶ必要がある。
20数年前は開店の12時位でも入れたが、段々人気になり、11時半でも相当並ぶようになった。
「おいと」の大将が元気な時は2回転していたが、
2016年辺りから大将の体力を考えて1回転になり、
さらに早めに並ばなければ食べられないようになってしまった。

昨日は12時半を廻っていたが、平日だったせいか、すんなり入店出来た。
昔は牛すじは最後に頼んでいたが、今は最初に「牛すじと豆腐」を頼むのだ。
濃厚な牛すじを淡白な味の豆腐が受けとめてくれるのだが、
これを、ご飯の上にかけて食べたらさぞや旨いだろうと
いつも心の中で思っているのだ。

一度だけ夜の「おいと」を訪れたことがあるが、一見さんお断りの店なので、
紹介は縄手の老舗骨董店の女将にしてもらった。
昼に偶然この女将と一緒になった時に
「あとから、殿さんきますから」と大将に言っていたら、
本当にお殿様の家系で元首相が入ってきてびっくりしたこともあった。
南座が近いのもあり、歌舞伎役者や芸能人も多いのだが、夜行った時は、
カウンターに昔あこがれだった女優さんがいてドギマギしてしまった。

ただ、夜は一人片手ほどの料金なのでそう易々行ける店ではないのだが、
ここで底知れない、ディープ京都に第1歩を踏みしたハルコだった。

「おいと」に通い通いはじめて四半期近くなるが、
現在大将は最初の一人の客におでんを出して後は任せていて、
相当弱っているようで心配だ。

大好きな京都でいつまでも日本一旨い「牛すじ」が食べるように祈りたい。

ハルコの活動はFB からも

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