2014年11月14日金曜日

昆布


11月15日は「昆布の日」です。
これは、1982年に日本昆布協会が「七五三」の祝いに昆布を食べて元気になって欲しい、と願いをかけて制定したものです。また、この時期はその年に収穫された昆布が、新米や新酒と同じように市場に出回り始めます。

一口に昆布と言っても、日本全体では昆布の消費に随分と差があります。
消費量が最大の県は年間一人当たり847gの富山県で、次いで岩手、高知、山形、青森、福井の順です。
富山が多いのは、江戸時代に昆布を蝦夷(北海道)から大阪に運んで来た北前船の中継地で、大量に昆布が富山に運び込まれていたせいですね。
昆布の食文化と言うと京都や大阪のイメージですが、意外に低く京都17位、大阪27位です。家庭でもじゃんじゃん昆布を使うと思ったのですが、そうでもないのですね。

昆布が採れず産地からも一番遠い沖縄は昆布の消費量が全国で13位と上位で、昆布を使った料理がたくさんあることで有名ですが、これは富山が関係しているのです。
富山と言えば薬売りが有名ですね。その薬売りが西まで販路を広げて薩摩まで商売に行っていますが、その頃沖縄(琉球)は薩摩に支配されており、琉球は中国からの漢方薬の輸入の中継地だっのです。
北前船は琉球に昆布を運び、帰りには漢方薬を持ち帰る、という仕組みでした。
しかし同じ昆布でも、ハルコの故郷岩手は消費量が第2位ですが、だしとしての認識は薄いですね。昆布巻きなど食べものという印象でした。

自分自身で昆布をだしとして使い始めたのは20年程前です。
それもオクサマが昆布の取材で大量にいただき、そのまま放置していたのですが、ある時に昆布でだしを取ってみたら、凄く旨くてびっくりしたのが最初です。
その後、昆布だしに興味が出てきて、日本料理屋さんの食べ歩きから、やがて分とく山の野崎洋光さんと、昆布と鰹節に熱湯を入れて1分でだしが取れる「だしポット」を開発したり、大阪の松前屋で「昆布の水塩」の開発をし、おまけに顧問にまでなったりと、昆布には縁が深いのです。

来週は岩手出張のため、ブログは小休止です。
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