2016年12月19日月曜日

予約の取れない店症候群


















10数年ほど前か、ある日本料理店で定期的な食事会に誘われて参加してました。
この店は、日本版ミシュランが出た時にいきなり3つ星になったのです。

その日本料理店で、一緒に同席した女性のお話です。隣で食事をしながら美味しいものや,
どこどこにこんな店がという、たわいのない話をしていました。

色々と美味しい物が大好きで、日本、海外に限らずに食べ歩きをされていたとか。

メールで情報交換をするようになりましたが、
「予約の取れない(取れなかったら誰も行けないが)、
取り難い店」ばかりに行こうとしている方でした。
最初は、簡単な情報交換が、だんだん執拗な「どこどこの店に行きたいので、
予約をして一緒に行ってもらえないか」と。

出来る事なら要望に応えて上げたいとは思うのですが、
当方もそんなコンシェルジュを生業としている訳でもなく、
ましてそんな彼女が望む高額な料金の店に行ける身分でもありません。
だんだん面倒になり、メールも返さないでいるうちに、お付き合いは途絶えました。
彼女は日本では誰でも知っているナショナルブランドの一族出身で、
そんな方だからどこでもコネクションで予約出来るはずなにと思っていました。

最近もこの「予約の取れない店」に血道を上げている方が増えてますね。
しかし、半年後や1年後に予約してその時に、それが食べたいかどうか判りません。
話題性のある店にイチ早く行き、そこの常連になりたい、
その気持ちは判らないわけではありませんが、
集中豪雨的に一時期店の予約が困難になるのは、
料理店にとっては,勲章なのか、繁盛の象徴なのでしょうか。


江戸の札差(ふださし)の「十八大通」「東西料理番付:の時代から
今日の「★付きレストラン」まで「予約困難店症候群」は絶えないですね。

これも一種の病気だと思います。
お大事に!

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