2016年4月7日木曜日

とと姉ちゃん



4月からNHKの朝の連ドラ
『とと姉ちゃん』がはじまりました。
長年の朝連ドラファンとして毎朝が楽しみです。

ドラマは『暮らしの手帖』の発行人で暮らしの手帖社の社長だった大橋鎭子がモデルです。

初めて『暮らしの手帖』を見たのはもう50年も前のことだったと思います。
母親の生家に遊びに行くとその頃伯母が一緒に住んでおりました。

読書好きの伯母の部屋に行くと沢山の本があり、本棚から読めそうな本を取り出しては遊んでいました。
その中に『暮らしの手帖』がありました。

描き文字のタイトルに、毎回季節ごとに表紙の絵が変わり、子ども心にも“楽しい絵”だと思っていました。
その頃漠然と、絵や図案の仕事につけたら良いなと思っていたのです。

長じてデザイン事務所に就職して、毎日雑誌の仕事をするようになりました。
アートディレクターのボスの元で
毎日朝から夜遅くまで『家庭画報』のレイアウトに明け暮れてました。
仕事の合間にボスが色々な雑誌やデザインの話をしてくれるのですが、
その中に『暮らしの手帖』もありました。

「今の雑誌はデザイン過剰で読み難い。
『暮らしの手帖』のようにシンプルな、手づくり感のある雑誌が良い」
と言って、その頃発刊された大橋鎭子編著の『すてきなあなたに』を見ていたのです。
現在の雑誌は広告収入があって成り立ちますが、『暮らしの手帖』は一切の広告が入らない、ある意味で理想的な雑誌なのでした。

フリーランスになり、最初は『家庭画報』編集部にデスクをもらい仕事をスタートして、どのくらいの雑誌に関わってきたでしょうか。
創刊号もずいぶん立ち上げましたが、廃刊を見届けた雑誌も相当ありました。
雑誌が好きでどんどん編集指向になり、自分で雑誌の編集も何誌も手がけましたが、
これは花森安治の影響なのです。

『暮らしの手帖』の編集長で誌面のデザインから取材までこなした花森安治は、今でもあこがれの人なのです。

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