
「昆布の水塩」使用例(写真は「銀座とよだ」岡本料理長。25玄を使用)。
友人の中村新さんが松前屋の顧問をしておりました。
中村新さんは昔、TBS系の『料理天国』に辻調の小川忠彦先生の一番弟子として番組にも出ていた料理人です。
新さんから電話で「おもろい商品開発してるから、手伝いに来て」ということで大阪は心斎橋筋に出かけたわけです。
松前屋は今年創業100年の、昆布の加工商品(塩昆布など)で有名な老舗です。
新さんが、真昆布のエキスを抽出して、天然の旨味素材と水塩を加えた商品の開発中で、商品販促を手伝って欲しいとの依頼でした。
元々、醤油の発生以前には海水を煮詰めて調味料として使っていたはずなので、色々と資料を捜して見つけたのが長亨3年(1489年)の「四条流包丁式」です。その中に「ウシホヲ汲テ先ズ煎ジテ」と、海水を煮詰めて作る調味料があったのです。
現在も日本料理店では「水塩」を調理に使用しているのです。
この四条流包丁式から「昆布の水塩」の販促マーケティングを開始し、諸々の販促を開始したのです。
エンドユーザーの使用目的を考えながら、伝統的だけど革新的でもある「昆布の水塩」が内容を変えて3種類発売になりました。
営業にも同行して、伊勢丹への売込みもお手伝いしました。
これが、伊勢丹オンリーアイ(当時)商品として認定されて、グロッサリー売場にも入るようになりました。
それから、4年過ぎて、よもやハルコが伊勢丹キッチンステージのお手伝いをするようになったのは偶然か必然か。
巡り巡って10月24日からのキッチンステージでは、「銀座とよだ」の岡本圭一料理長のメニュ-です。そこに松前屋の昆布の水塩を使用した料理が登場します。
不思議な縁を感じますね。


写真左/松前屋「昆布の水塩」(左から15森、17海、25玄)
写真右/商品テスト中の松前屋松村社長と中村新さん(神戸キッチンエヌにて)。
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